お知らせ

当院の大腸ポリープ日帰り手術後の注意点

当院では開院以来大腸ポリープの切除を積極的に行っております。2023年7月現在までに5327名の患者さんの大腸ポリープ切除を行ってきました。その中には2cmを超える大型とされる病変の患者さんも147名含まれています。時には10個を超える数のポリープを切除することもあります。

また、現在まで407名の大腸がんの患者さんを発見していますが、そのうち177名は当院で行った内視鏡による切除で完治した早期病変でした。

入院施設のない医師一人の診療所でこれだけの内視鏡治療を行っている施設はほとんどありません。そのため、大腸ポリープ切除後の出血という合併症の予防についても独自の研究を行い、その答えを見つけなければなりませんでした。大腸ポリープを切除すると一定の率で帰宅後出血し、再度内視鏡検査を行い止血しなければなりません。当院でも250名に一人の割合で起こっていました。

過去に出血を起こした患者さんの大半が3日以内に出血しているという事実をもとに、2019年から切除後3日間の安静を徹底したところ、それまで年間1−2件あった切除後の出血がゼロとなりました。このことはポリープの大きさや切除した個数ではなく、切除後の安静が出血という合併症の予防に極めて有効であることを示してます。

当院では大腸ポリープ切除後は以下のことをお守りいただいております。

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・切除後、翌日から3日間、仕事・家事・育児はできません(外出不可)。

・お仕事の内容(力仕事など)、勤務地については切除翌日から7日間お休みしていただきます。

・切除後1−2週間は食事・運動・行動の制限があります。

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ご理解のほどよろしくお願いします。