胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは

胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは、強力な酸性である胃酸によって、胃や十二指腸を保護している粘膜が傷つけられることで起きる疾患です。通常、胃や十二指腸は胃酸の酸性に耐えられるように防御機構が働いていますが、この胃酸と防御機構のバランスが崩壊することで、胃や十二指腸の粘膜が傷つけられ炎症が引き起きされます。
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)による炎症が潰瘍の発症と深く関わっていますが、ピロリ菌による胃の炎症の長期化が胃がん発症にも繋がってくるため、注意が必要です。
症状に心当たりのある方は、速やかに医療機関で診察を受けるようにしましょう。

  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因
  • ・ヘリコバクター・ピロリ菌感染
    ・睡眠不足
    ・暴飲暴食
    ・生活習慣の乱れ
    ・ストレス
    ・喫煙
    ・飲酒
    ・緑茶、紅茶、ウーロン茶、コーヒーなどカフェインの摂りすぎ
    ・痛み止め(非ステロイド解熱鎮痛剤)の長期服用

    上記のような原因により、胃酸と防御機構の適切なバランスが崩れる恐れがあります。これらに該当する方は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の症状が現れる前に、まずは習慣を見直すようにしましょう。胃の症状がある場合、暴飲暴食、喫煙、カフェインの過剰摂取は厳禁です。
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の検査
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍であるかどうかを検査するには、胃カメラ検査で胃内を直接観察することが最も有用です。口または鼻からスコープを挿入して行う7分間ほどの検査です。胃を直接観察できるため、胃潰瘍・十二指腸潰瘍を容易に診断できます。良性の潰瘍か、がんによる潰瘍かはっきりさせるために組織の一部を採取する(生検)することもあります。
    胃潰瘍や十二指腸潰瘍そのものががん化することはありませんが、胃潰瘍では時に良性と悪性の区別がつきにくく、生検でもはっきりしないことがあります。その場合は3−6ヶ月後に内視鏡検査を再度行う必要があります。
    また、現在症状がなくても、以前胃潰瘍あるいは十二指腸潰瘍、と診断され治療を受けたことがある患者さんは、ピロリ菌が原因で起こる萎縮性胃炎である可能性があります。胃がんのほとんどは萎縮性胃炎のある患者さんに発症するため、症状がなくても定期的な上部消化管内視鏡検査が必要です。お気軽にご相談ください。
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療でもっとも重要なことはヘリコバクター・ピロリ菌の除菌です。ピロリ菌に感染している場合、除菌に成功すると胃・十二指腸潰瘍はほとんど再発しなくなり、さらに胃がんの予防にもなります。
    胃カメラ検査後に行う尿素呼気試験や抗体検査によりピロリ菌に感染していることが判明した際には、除菌治療を行います。
    胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療では胃酸の分泌を抑える薬(プロトンポンプ阻害剤)を潰瘍の傷口がふさがるまで継続する必要があります。胃潰瘍では8週間、十二指腸潰瘍では6週間の継続が必要です
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の疑いがある方は当院へ
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍そのものはがん化することはありませんが、潰瘍の原因となるピロリ菌は放置をしておくと萎縮性胃炎が進行して胃がんの発症リスクが上がるるため、専門医による適切な治療が必要です。当院は消化器専門クリニックとして、患者様それぞれに合わせた適切な治療を行えるよう、日々研鑽を積んでおります。胃潰瘍・十二指腸潰瘍の症状に当てはまる方は、まずは一度当院までご相談下さい

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