血便

上記のような症状がある場合には、何らかの消化器疾患がある可能性があります。お腹が痛くなることや、下痢をすることは日常生活でも良くあるため、安易に考えている方が多いですが、特に血便・下血があった際には注意が必要です。自分で判断をせず、専門医の診察を受けることをお勧めします。

血便・下血の原因となる疾患

血便・下血の原因となる疾患
・感染性大腸炎
・潰瘍性大腸炎
・クローン病
・虚血性大腸炎
・大腸ポリープ
・大腸がん
・大腸憩室出血
・上部消化管出血
・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍     など

これらの疾患があると、血便・下血が起こりやすくなります。中には、命に関わる重大な疾患もあるため、安易な考えで検査を先延ばしにすることは危険です。特に、痔疾患を持っている方の場合、「また痔の出血か、、、」と自らで判断してしまうことで、疾患の発見が遅れることも多いです。がんなどの病気が隠れている場合があるので、必ず検査を受けましょう。

  • 血便の種類
  • 過敏性腸症候群の診察では、
    ・腹痛を伴う便通異常(便秘や下痢)がある
    ・排便による症状改善を認める
    血便には、大きく分けると下記の4つの種類があります。

    ・【鮮血便】(鮮やかな赤色の便)
    ⇒大腸がんや大腸ポリープが原因

    ・【暗赤色便】(濁った赤黒いの便)
    ⇒大腸炎や大腸憩室出血が原因

    ・【黒色便】(黒色の便)
    ⇒十二指腸潰瘍や胃潰瘍など、上部消化管での出血が原因

    ・【粘血便】(血液と粘液が混ざりあっている便)
    ⇒炎症性腸疾患が原因

    それぞれの便の性状により、原因疾患は変わってきます(上記以外の疾患も考えられます)
    。原因を確実に特定するためには大腸内視鏡検査が必要ですが、病院での受診時に自分の便の性状を医師に伝えることができると、よりスムーズに診察を行うことができます。これら3つの項目全てを満たしていると、過敏性腸症候群と診断されます。
    また、上記に加え、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)による腸管内の観察も場合によっては必要となります。現在の症状が大腸がんや炎症性腸疾患によるものではないことを確認します。大腸内視鏡検査により器質的な異常(見た目で分かる異常)が確認できなければ、過敏性腸症候群となります。
  • 血便・下血があればすぐに病院へ
  • 下血・血便は緊急性が高いと思われる、何らかの異常が体に起こっている証拠です。便の性状や下血の量によって考えられる疾患は変わってきますが、大腸内視鏡検査を行わずにそれらを特定することは不可能です。血便・下血を確認した際には、できる限り早く病院に行き、大腸内視鏡検査を受けましょう。
  • 当院の血便・下血外来
  • 上記にもあるように、下血・血便はがんなどの重篤な疾患が潜んでいる可能性があります。患者さんの命に影響を及ぼす危険もあるため、当院では血便・下血の外来診療に注力しています。血便・下血があった際には大腸内視鏡検査が必要となりますが、当院は内視鏡検査に特化して取り組んでいます。安心・安全にこだわり、患者さんが笑顔でお帰りになることを第一に考えておりますので、まずはお気軽に当院にご相談下さい。

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