大腸カメラ(大腸内視鏡検査)

上記の項目に該当する方は、大腸ポリープがある可能性が高いため、大腸内視鏡検査を受けることをお勧め致します。また、大腸内視鏡検査により、大腸がんを早期発見することが可能です。大腸がんは早期に発見できれば治癒の可能性が大きくなるため、積極的に大腸がん検診を受けることが重要です。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

  • 大腸内視鏡検査とは
  • 大腸内視鏡検査は、通称「大腸カメラ」とされています。 肛門からスコープを挿入し、大腸の全てを直接観察することで、大腸ポリープや大腸がんなどの病気を診断することができます。大腸の検査には「便潜血検査」、「注腸X線検査」、「大腸内視鏡検査」があります。このうち、大腸内視鏡検査が最も精度が高い検査方法であり、さらに病変が見つかった場合はその場で切除できます。(大腸ポリペクトミー、または内視鏡的粘膜切除術)

    当院では、拡大内視鏡や特殊光などの機能を搭載した、最新の内視鏡機器を取り揃えています。また、過醋酸を用いた最高水準の方法で内視鏡を洗浄する、治療で使用する道具は全て使い捨てにするなど、感染対策にも力を入れており、何よりも患者さんの安全を第一に考えています。検査中も患者さんの不安を取り除けるよう小まめに声を掛け、笑顔でお帰り頂くことを目指しております。「大腸内視鏡検査を受けたいけど怖い、、、」、「安心して検査を受けたい」という方は、ぜひ一度当院にご相談下さい。
  • 当院の大腸内視鏡検査の強み
  •  

1日帰りポリープ切除後の出血の少なさ

  • 当院では日帰りポリープ切除を行っており、病変が見つかった場合にはその場で切除を行うことが可能です。平成23年9月開院から令和2年6月までに3619名の患者さん、8219個の大腸ポリープを治療しましたが、切除後に13名(0.4%)の患者さんが出血し、当院で止血処置を行いました。 2回以上の止血処置を必要とした患者さん、輸血を要した患者さん、出血により全身状態の悪化した患者さん、入院を必要とした患者さんは現在までいらっしゃいません。また、検査、治療による腸管穿孔もこれまで1件もありません。

現在までのところ、安全に治療が行えています。しかし、ごく稀とは言うものの、他施設では大腸ポリープ切除後の出血に関連した死亡例もあるということですので、今後も気を引き締めて取り組んで参ります。

大腸ポリープを切除した 3615名 8029病変

  • 男性に多い
  • 男性 10名 / 2049(0.49%)
  • 女性 4名 /1566(0.26%)
  • 全例が隆起型
  • 平坦型 0病変 / 3292(0%)
  • 隆起型 14病変 /4737(0.30%)
  • 高周波使用で多い
  • コールドポリペクトミー 6名 / 5895(0.10%)
  • 高周波切除 8名 /2137(0.38%)
  • 50歳〜64歳に多い
  • -49   1/466(0.21%)
  • 50-64 6/1049(0.57%)
  • 65-74 4/1373(0.29%)
  • 74-   3 /272(0.41%)
  • 10-19MMに多い
  • -5mm   2/4807(0.04%)
  • 6-9mm   6/2226(0.27%)
  • 10-19mm  6/869(0.69%)
  • 20mm-  0/127(0%)
  • 4個以上に多い
  • 1個  2 /1443(0.14%)
  • 2個  3 /1060(0.28%)
  • 3個  2 /596(0.34%)
  • 4個  3 /211(1.36%)
  • 5個- 4 /295(1.36%)
  • 直腸に多い
  • 盲腸  0 / 766(0%)
  • 上行  1 /1704(0.06%)
  • 横行  3 /2008(0.15%)
  • 下行  1 /859(0.12%)
  • S状  3 /1721(0.17%)
  • 直腸  6 /971(0.26%)
治療後1週間(大きな病変では2週間)の生活上の制限

禁酒
香辛料・・・(にんにく、唐辛子など)、ぎんなんの摂取を控えましょう。
遠出・・・(出張、旅行、遠距離の通勤)の禁止。出血に備えて当院に1時間ほどで来られる範囲内で行動するようにしましょう。遠方からご来院される患者さんも安全の面から近隣の施設での治療をお勧めします。切除後一週間は、1時間以内で。二週間は2時間以内で当院に来られる範囲で行動しましょう。
運動の禁止・・・重いものを持つ、階段を頻回に使う、ウォーキングやゴルフを含めたスポーツ、自転車・バイク(自動車は可)など、お腹に力が入る動作を控えましょう。デスクワークの人は切除後4日間、力仕事、警備関係などで階段の上り下りが多いお仕事、重いものを持つお仕事の方は1週間お休みをする必要があります。

入院での治療を推奨する患者さん

禁酒
以下の患者さんは切除後に重篤な出血を起こす可能性があるため、入院での治療をお勧めしております。

・心臓に人工弁のある患者さん
・人工透析中の患者さん
・抗血栓薬を2剤以上服用している患者さん
抗血栓薬(五十音順):
アスピリン、アビキサバン、イダルシズマブ、エドキサバン、クロピドグレル、シロスタゾール、ダビガトラン、チクロピジン、プラスグレル、ランソプラゾール、リバーロキサバン、ワルファリン
※抗血栓薬1剤のみの場合は切除する場合もありますが、その際の出血率は、当院では1.0%(2例/200)です。

2豊富な検査実績

    • 大腸内視鏡検査 (2011年度〜2021年までの実績)
2011年度327件 
2012年度550件 
2013年度724件 
2014年度852件 
2015年度963件発見された大腸がん370名 (3.9%)
2016年度987件346名中155名は当院の内視鏡治療で治癒
2017年度935件 
2018年度1,017件 
2019年度1,000件 
2020年度1,125件 
2021年度1,105件 
合計9,585件 
※横スクロールで全体を表示

3最新機器の導入

  • 当院では拡大内視鏡や特殊光などの機能を搭載した、最新の内視鏡機器を導入しており、質の高い大腸内視鏡検査を提供することに注力しています。より安全・安心の大腸内視鏡検査を心掛け、患者さんに笑顔でお帰り頂くことを第一としております。
  • 大腸内視鏡検査の流れ
  •  
検査の前日

・専用検査食をお召し上がりいただきます。飲み物は、水や濁りのないお茶のみにして下さい。
・薬は基本的にはいつも通り服用して下さい。ただし、糖尿病の薬や血栓予防の薬などについては、医師の指示通りにして下さい。
・入れ歯や眼鏡は検査の邪魔にはなりません。
・前日から下剤を飲む場合もあります。

検査当日

・お薬は医師の指示に従って服用して下さい。
・指定時間には必ずご来院下さい。

前処置準備

・大腸をきれいにするため下剤をお飲み頂きます。
 ※数回に分けて約2リットルほど
・水様便(水の様な便)になるまでお手洗いを使用します。
・検査着に着替えて検査待合室でお待ち下さい。

1検査準備

  • ベットに横たわりお腹の緊張を緩めます。

2検査開始

  • ゆっくりと肛門から内視鏡を挿入していきます。力を抜いて楽な姿勢で受けて下さい。検査は15-20分程で終わります。

3休憩

  • 検査が終わって身支度を整えたら、ゆっくり休んで下さい。気分が悪い時は、すぐに看護師に伝えて下さい。お休みいただいた後、看護師より検査後の注意事項の説明があります。。

4検査結果説明

  • 画像をご確認頂きながら検査結果の説明を行います。
  • 大腸内視鏡検査で発見できる疾患
  • 大腸内視鏡検査では、下記のような疾患を発見することができます。

    ・大腸がん
    ・大腸ポリープ
    ・炎症性腸疾患(IBD)
    ・大腸憩室出血
    ・感染性腸炎
    ・虚血性腸炎   など
    いずれの疾患も、早期に発見し適切な治療を行うことが重要です。これらの疾患は命に関わる危険性もあるため、「おしりから血が出る」、「便に血が混ざっている」といった症状がありながらも、検査を受けずに放置することは非常に危険です。必ず、専門医による大腸内視鏡検査を受けるようにしましょう。
  • 大腸内視鏡検査検査の費用
  •  
※横スクロールで全体を表示
検査内容一割負担三割負担
大腸内視鏡検査検査2500円程度7500円程度
大腸内視鏡検査検査+病理組織検査3000円〜5000円程度10000円〜16000円程度
大腸内視鏡ポリープ手術7000円〜10000円程度20000円〜30000円程度
当院ではクレジットカード決済が可能です。クレジットカードでのお支払いをご希望の方は、受付にてお申し出ください。
※対応会社 <VISA、JCB、Mastercard、AMEX、Diners、Discover>

よくあるご質問

  • 大腸内視鏡検査は保険が適応されますか?
  • .基本的に、大腸内視鏡検査は保険が適用されます。ただし、医師が大腸内視鏡検査の必要性はないと判断した上で、患者様の希望により大腸内視鏡検査を実施した場合、保険は適応されません。
  • 大腸内視鏡検査の費用はいくらですか?
  • 上記の料金表をご参照下さい
  • 大腸内視鏡検査に掛かる時間はどれくらいですか?
  • 大きな問題が無ければ、基本的には15-20分程で終了します。
  • 胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同時に行うことはできますか?
  • 勿論可能です。大腸カメラを先に行い、その後胃カメラ検査を行います。
  • 受診当日に大腸内視鏡検査を受けることはできますか?
  • 大腸内視鏡検査は、検査を実施するにあたって事前処置が必要ですので、受診当日に検査を受けることはできません。

大腸内視鏡検査の予約

    • ご予約
    • 大腸内視鏡検査を受けて頂くには、一度当院にて事前に受診をして頂く必要があります。
      検査をご希望の方は下記予約システムより診察のご予約をお取り下さい。

内視鏡検査のご予約はこちら

土曜午後・日曜・祝日休診日
24時間WEB受付中!