ADR(腺腫発見率)

ADR(腺腫発見率)

腺腫発見率は全大腸内視鏡検査の中で腺腫が発見された患者さんの割合です。例えば10人の患者さんに大腸内視鏡検査を行って、2人の患者さんで腺腫を発見すれば、腺腫発見率は20%です。非常に簡単に計算できる指標ですが、なぜそれがこれほど注目されることになったのでしょうか? それは2014年に発表された一編の論文に始まりました。(NEJM 2014;370(14):1298-1306)
1. 大腸内視鏡検査後半年以上10年以内に発見される大腸がんの数は、腺腫発見率の低い内視鏡医による検査後に有意に多く、高い医師による検査後に有意に少ない。
2. 腺腫発見率が1%上がるとそのあとに発見される大腸がんの確率が3%下がる。
単なる割り算の数値がその後の大腸がんの発見率にまで影響することを証明したこの研究は世界中の内視鏡医に衝撃(まさに言葉通り、衝撃でした)を与えました。

現在、腺腫発見率は大腸内視鏡検査の質を評価するための指標として使われ、世界中の内視鏡医がこの率を上げようと日々努力を重ねています。内視鏡検査の質を反映する、という意味でこれから内視鏡を受けようと考えている方は医療機関を選ぶ上で、今後重要になるかもしれません。
米国のガイドラインでは腺腫発見率の目標として男性患者さんで30%以上、女性患者さんで25%以上を掲げています。腺腫発見率は母集団の年齢、そのほかのリスクによっても上下しますが、当院の腺腫発見率は月々で計算してみますと40-68%と経過しており、一定の質は維持できていると考えられます。

  • 2019年 検査実績
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
大腸内視鏡検査件数 82 84 93 84 84 83 104 75 104 112 105 85
腫瘍発見数 59 42 54 45 50 46 63 41 64 75 69 56
腺腫・癌(鋸歯状病変その他除外) 56 39 53 42 45 44 61 37 59 68 64 53
Adenoma detaction rate 68% 46% 57% 50% 54% 53% 59% 49% 57% 61% 61% 62%
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  • 2020年 検査実績
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
大腸内視鏡検査件数 88 80 80 65 55 68 71
腫瘍発見数 52 43 47 42 28 32 43
腺腫・癌(鋸歯状病変その他除外) 52 39 46 40 25 27 40
Adenoma detaction rate 59% 49% 57% 62% 45% 40% 56%
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